女性の悩みはかくも贅沢なものなのか 三千円の使い方 感想


僕は普段あまり女性作家の本は読まないのだが、別に男尊女卑的な考えを持っているわけではない。
しかし、この「三千円の使い方」を読んで、女の人の悩みは何とも贅沢であるという感想を持った。

それというのも、この小説の主人公である、御厨家(みくりけ)の女性達の悩みに一切共感出来なかったからだ。

御厨家の孫世代にあたる御厨美穂は、結婚する気のない彼氏と別れるも直ぐにまた別の彼氏が出来、婚約する。
同じく孫世代の真帆は、イケメン消防士と結婚しておきながら、
友人の持っているダイヤモンドが自分の持っているものより大きいことを気にかけている。
因みに、イケメン消防士の太陽さんの月給が23万円とのことであるが、
消防士なら何かしら手当がついてもっと貰えてもおかしくないと思う。

また、御厨家の親世代にあたる智子は家事をあまりしない夫に対して腹を立てる。

そんな彼女らと彼女らキャラクターを作り出した作者に限界独身男性の悩みの10分の1もわかるものか。
否!!我々限界独身男性は、金は稼がないとならないし、パートナーもそう容易には見つからない。

パートナー。理解のある彼クン、彼女ちゃんがいるということはとても恵まれていることなのだ。

むしろ、金とパートナー、その両軸を得るには男性側は相当な苦労が必要なのである。
僕は経済的に困窮しているわけではないが、三千円の使い方のキャラクターも特別経済的に困窮しているというわけではない。

しかし、そんな胸糞の悪い「三千円の使い方」にも、男性の理解を得られるであろうキャラクターが登場する。

それは割といい年をしてフラフラしている高等遊民の安生(やすお)である。
彼は御厨家とはそれほど縁はないが、持ち家を譲りうけ、季節労働をし、彼女はいるものの、適当な女とセックスをして暮らしている。

女性にモテるという意味では限界独身男性寄りではないが、彼の気持ちだけは何となく共感することが出来た。
唯一、そこだけが良かった点だ。


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三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1) 文庫 – 2021/8/20

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