原作は一部ではカルト的な人気を誇るPC用ホラーゲーム「コープスパーティー」。
人気のあまり、シリーズの一部はコンシューマー版に移植されました。
昔、「天神小学校」という小学校で、とある女性の先生が階段から転落して死んでしまったようです。
天神小学校は数年後には廃校になり、その後に主人公達が通う「如月学園」が建てられました。
夜になると如月学園にもその先生の霊がうろついているという話です。
主人公の持田哲志(もちださとし)は如月学園に通う高校二年生。
怪談は少し苦手なようです。
腐れ縁のクラスメイト、中嶋直美(なかじまなおみ)にからかわれる哲志。
他には怪談好きな委員長、篠崎あゆみとムードメイカーの篠原世以子(しのはらせいこ)らと仲良しのようです。
哲志ら2年9組の面々は、文化祭でおしるこ屋をやって盛り上がり、その後に怪談話をしていたとのこと。
一通り話も終わり、帰ろうという頃合いになりましたが、
雨がひどく降っており、中々帰れない哲志達。
その時、停電になりどこからともなく幽霊と思われる声が。
しかし、正体は実在の宍戸先生という先生でした。
先生と一緒に哲志の中学生の妹が傘を持ってやってきます。
そんな折、クラスメイトの鈴本が文化祭を最後に転校してしまうため、寂しさから泣き出します。
二度と会えないわけではないと慰める哲志達。
そんな中、あゆみが「幸せのサチコさん」という、
”その場にいた全員とずっと離れずにいつまでも友達でいられるおまじない”をやろうと言い出します。
紙でできたサチコさん人形に願いを込め、一斉に千切る哲志達。
すると急に地震が起き、哲志達は気が付くと天神小学校にいたのでした。
直美がいち早く気が付きましたが、携帯電話は圏外。
近くに世以子が倒れていたので合流します。
しばらくは仲睦まじいシーンが続きますが、
別の教室で、直美が腐乱死体を発見してしまったことで、ムードは一変。
その腐乱死体から抜け出た霊がしゃべり出しました。
その霊は直美達と同じく天神小学校に監禁されたものだと言います。
霊によると、この学校は直美達のいた世界と切り離された異界であるとのこと。
今までに脱出出来たものはおらず、その霊も学校から出られずに死んでしまったようです。
さらには哲志達2-9の面々も、この学校にはいるものの、学校が「多重閉鎖空間」になっており、
合流は難しいとのことでした。
その後も怨霊や死体が出現したり、意味深な「ハサミを持った大人と逃げ惑う子供たちの絵」を見たりと、ゾクゾクするホラー表現が満載です。
この世界で、ハサミを持った教員に失踪した児童が殺された誘拐事件があったようで、
その事件と関連している可能性が高そうです。
前半のほのぼのムードから後半のホラー展開の落差が激しく、読み手を引き込むつくりになっており、
その点がかなり面白いと思いました。
また、漫画版もかなり怖いのですが、ゲーム版がどれくらい怖いのか怖いもの見たさで気になります。
絵柄も可愛く見易く、その点も評価できると思いました。
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