ナミヤ雑貨店の奇跡 感想(ネタバレあり)


東野圭吾さんというと推理小説が有名ですが、僕が初めて読んだ彼の作品「ナミヤ雑貨店の奇跡」は推理小説ではありませんでした。

ジャンルでいうと、ハートフルなドラマといった感じでしょうか。

登場人物は多数登場し、その全てがナミヤ雑貨店と児童養護施設「丸光園」に関係する人物です。

ですが、最初からそういったことが明かされず、徐々に明らかにされていく手法はとても見事だと思いました。

丸光園育ちで、少々不良めいた少年である、淳也、幸平、翔太が主要な登場人物であり、
ある意味主人公の一人なのですが、その少年達がナミヤ雑貨店に偶然入ったことによって、
元々悩み相談を趣味で行っていたナミヤ雑貨店の店主の代わりに、時空を超えた悩み相談を受けることがこの小説の肝です。

ナミヤ雑貨店によせられる相談は様々で、「フェンシングのオリンピックの代表の選考会に専念するか、病死しそうな彼に付き添うか迷っている」というものから、「ミュージシャンになる夢を追うべきかどうか迷っている」といったものがありました。

その全てがナミヤ雑貨店と丸光園に関係する人物によるもので、
過去のナミヤ雑貨店の店主か、淳也達によって回答を得ています。

その結果、淳也達の回答で事業で成功した晴美という女性の存在がおり、その別宅に淳也達が盗みに入り、相談者の一人だったことを知り、自主を決意したところで物語は終わります。

時系列がかなり前後するため、複雑な話ではありますが、
過去のナミヤ雑貨店の店主と丸光園を設立した女性の絆が見せた奇跡の物語であり、
とてもハートウォーミングな物語であると思いました。

映画版は駄作と言われているようですが、
原作小説は名作であると思います。


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