野崎まど「アムリタ」書評(一部ネタバレあり)


僕がはじめて触れた野崎まど作品は、アニメ「ファンタジスタドール 」の前日譚にあたる、「ファンタジスタドール ・イヴ」だった。

アニメ本編の明るい雰囲気とは裏腹に、太宰治の人間失格をオマージュした、陰鬱で重厚なSF小説だった。
そこから僕は野崎まどワールドにハマり、「know」と「アムリタ」を買った。
いずれもライトノベルとのことだったが、ライトノベルを全然読まない僕にも楽しめた。

さて、アムリタの良い点だが、先ずはヒロインが画数さんかと思いきや実は最原さんというミスリードだろう。
表紙のイラストは画数さんだと思って読んでいたが、途中からこの女の子のイラストは最原さんなのだなと思った。

主人公の二見君の性格もとっつき易く感情移入しやすいもので、他のキャラクターの設定にもそこまで違和感はなかった。
主人公のバイト先のレンタルビデオ店の店長に至るまでリアリティがあった。

ただ、最原さんのキャラクターがいささかフィクションチックであったが、彼女のある種のヤンデレ的な行動が読む人を惹きつけることは確かだろう。

映画を撮ることを題材とした小説なのだが、映画に興味がない人でも楽しめると思う。


コメント

  1. […] 僕は先日の「アムリタ」の書評で書いたように、ファンタジスタドール・イヴから、野崎まどさんの作品に入りました。 […]

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